汚れたフォークリフトのイラスト

新車で購入されたフォークリフトが長年使用された姿。
埃が多い倉庫の中で使用され続けたので、埃汚れがこびりついている。
現在、主にこのフォークリフトを使用しているのは、最近薄くなってきた自らの頭髪を気にかけている男だ。

この男、大きな声では言えないのだが、数年前まで派遣会社経由でこの倉庫へ働きに来ていた男である。
ライン作業ながら、高い仕事意識を持ち、長期間働いていたので、秘密裏にスカウトされたのだ。

その後、様々な部署で経験を積み、古巣であるこのフォークリフトが使用されている部署まで戻ってきた。
当時、一緒に働いていた眼鏡をかけた男とは、今でも交流がある。

分類すると、カウンターバランス式フォークリフトにあたるフォークリフト。
チルトと呼ばれる、マストを前後に傾ける機能を有している。
後部にカウンターウェイトを備えている一般的な形状のフォークリフトである。
タイヤも、これは一般的なチューブの空気入りタイヤだが、内部に軟質ゴムを充填したノーパンクタイヤも3トン以下の小型機種では多用されている。
最高速を測られたことはないが、時速約20キロほどの速度は出ると、このフォークリフトの乗り手は豪語する。

汚れているので、倉庫や工場、スクラップヤードなど現場がよく似合う。
特に、倉庫でトラックのコンテナから、手作業でパレットに積まれた（この作業をバン出しと呼ぶ）荷物を移動させる描写などに最適。