一人がけ革張りソファのイラスト

来年に結婚を控えた女性がいる。
相手はくしゃくしゃの笑顔で笑う、優しい愛煙家である。

その女性の、母方の祖父の家に残された革張りの一人がけソファ。
座卓を挟み、ブラウン管テレビの正面に配置されており、祖父の指定席として長年愛用されていた。

女性が子供のころは、母とともに帰郷したさいに、祖父は高確率でソファに座りながらタバコを吸っており、こちらに気付くとくしゃくしゃの笑顔になる。
そして決まって、灰皿でタバコを消し、女性を抱き上げた。
祖父からほのかに漂ったタバコの香りは、女性にとって祖父との思い出そのものである。

祖父の不在時にこのソファに座り、祖父が見る景色をよく体験したものだ。
結婚相手の男性のタバコは、女性の思い出にも火を灯す。

何故か、現時点で一人がけ用しかイラストが公開されていない革張りソファ。
活用シーンとしては、家の中はもちろん店舗で販売さている様子や、待合室などにも使用できる。
チラシやHP、ポップなどに使用するのも可能だが、イラストでは革感が伝わりにくいので補足説明が必要だろう。

余談だが、革張りのソファでも、本革張りはホコリやダニがつきにくく、経年劣化で風合いを楽しめるため人気がある。
メンテナンスは必要であるが、長く使用でき、座り心地も良い。