競り市場スタッフ（男性）のイラスト

道具市場の競り担当スタッフ。
今年30歳になる。

この道具市場は古物商許可さえ取得していれば誰でも競りに参加できる。
しかし実情は、常連客とスタッフとの間で談合があったり、新規客の入札を聞こえていないフリをしたりと、一見客に厳しい一面もある。

そんな雰囲気や運営状況を変えようと奮闘しているのが、この競り担当スタッフを含めた20代〜30代の若いスタッフたちである。
常連客から煙たがられ、40代以上のベテランスタッフには目の敵にされパワハラを受け、心が折れそうになったりもするが、新規客の楽しそうな顔を糧に毎日頑張っている。

「ありがとうございます。市場は初めてでしたが、お兄さんのおかげで楽しく、良い買い物ができました。」と若い新規客に直接言われたときには涙が溢れて止まらなかった。

キリっとした表情で競りを担当する様子が描かれている。
あきらかに取引符丁を使用しているので、卸売市場などの競りに使用が限定されてしまうかもしれない。

しかし、インターネット上で誰もがオークションを手軽に楽しめるようになった近年、人と人が直接対面で競りをするさまはあまり馴染みがない方も多いのではないだろうか。

リサイクルショップでの買取のように、場所や背景が描かれていなくても「対面でオークションを行っている」と一目でわかる、希少なイラストともいえるだろう。