アルミガラ１のイラスト

何に使われていたのか、何に使われるのか不明なアルミガラ。
父が趣味のために借りている、ガレージの木箱の中に入っていた。
これは何なのだろう、と少女は長らく疑問を抱いていたが、先日ようやく謎が解けた。

少女には父方の祖父がいる。
祖父は毎朝元気に、様々なガラクタ（壊れた誘導棒やスーパーボールの大きなもの、白い液体が固まったペットボトルなど）を搭載した自転車に乗り、北や南（日によって方向は違う）へ向かって走り出し、夕方ごろに帰宅する。
何処まで出かけて、何をして帰ってくるのかは今もまだわからない。
その祖父の自転車のカゴに、釣り糸で縫い付けられたあのアルミガラを見つけた。
なんてことはない。
何に使うか、何なのか、そんな意味を持たないただのガラクタだったのだ。

シンクヒート（放熱版）として使用されていたような形状のアルミガラ。
原理としては同じものだが、軽トラックなどの自動車のラジエーターなどとは分類されることが多い。
また、パソコンのCPUに付けられているものはCPUクーラーと呼ばれる。

複数を配置すると、スクラップヤードのイメージが出る。
回収業者の荷台に置くと、回収物から外れた感じを演出できる。
倉庫やガレージなどに無造作に配置するのも雰囲気が出て良い。